奈良県立図書情報館で開催されている展示、「世界のブックデザイン2021-22」展のレポです。
開催概要
2022年2月にドイツ・ライプチヒで開催された「世界で最も美しい本2022コンクール」で選ばれた受賞図書とともに、日本の「第55回造本・装幀コンクール」をはじめ、ドイツ、オランダ、オーストリア、フランス、カナダ、中国で開催されたコンクール入賞図書を加えた約160点を展示します。世界最高峰のブックデザインと造本技術を楽しんでいただくことができます。なお、日本におけるこの展示会は、当館と東京(凸版印刷株式会社印刷博物館 終了)のみの開催です。
https://www.library.pref.nara.jp/gallery/4129
ということで、東京以外で開催されるのが奈良の図書館!ということで意外と貴重だ!!ってな感じで行ってきましたよ。
詳細情報
・開催場所:奈良県立図書情報館 3階 ブリッジ (奈良市大安寺西1丁目1000)
・開催期間:2023-06-01(木) 09:00 – 2023-07-27(木) 20:00
・開館時間 :9:00~20:00、休館日:月曜日
展示のレポ
展示会場は図書館の中で、そんなに広くはありません。ただ、約160点もの展示があるため一つ一つ見ていくと見応えはバッチリです!
展示会自体や本の撮影はNGということで、撮影したものはありませんが、実際見たもので面白かったものをかいつまんでご紹介。
「世界で最も美しい本2022コンクール」、日本の「第55回造本・装幀コンクール」、ドイツ、オランダ、オーストリア、フランス、カナダ、中国で開催されたコンクール入賞図書を加えた約160点が展示されています。
展示は本と、それぞれ題名などの詳細、審査・選考時のコメントなどが掲載さえれていて各書籍のどんな点を評価したのかがわかりやすいです。
本の装丁や中のデザイン、書体、印刷、紙質、など世界各国で受賞された本の色々なこだわりを見ることができます。
本の綴じ方も面白いものがあったり、外箱のデザインがすごくこだわっているデザインだったり、表紙+外箱の組み合わせが面白いものだったり…
本にまつわる色々なデザインを見ることができて、本好きだけではなくデザイン好き、印刷好き、紙好きさんにもめちゃくちゃおすすめな展示となっています。
海外のものは、言葉は全くわかりませんが、イラストの本だったり写真集だったりもあるので眺めているだけでも面白い!
日本のものでも、「出版された最大の漫画本」としてギネス世界記録に認定された『巨人用 進撃の巨人』や100年ドラえもん、鬼灯の冷徹画集の展示(こちら3点は触ることができません)、「七宝文様」を見事に再現している大林組の記念書籍やさわってたのしいレリーフブック「さかな」などなど実際に見て触って読むことのできる本もたくさんありました!
私はデザインが仕事なので印刷物に触れることも多く、印刷会社で働いていたので加工とかすごく興味があるので、かなり見入ってしまいました。漫画や画集、絵本もあるので、若い人にもぜひ見に行ってみてほしい展示会です!